こんにちは。二回目の投稿をさせていただきます、PC事業部のヒロです。Windowsのパソコンを購入したら、一度作っておくと良いのがWindows10機能である回復ドライブです。今回は回復ドライブの作成と回復ドライブを使った回復の流れについて投稿したいと思います。
通常、Windowsが正常に起動しなくなった場合はスタートアップ修復が実行され、Windows回復環境から様々な”システムの修復”を行う事ができます。しかし、スタートアップ修復やシステムの復元に失敗してしまうとWindows 10が起動できない事象が発生します。
そんな時に作っておくと便利なのが回復ドライブです。回復ドライブはWindows10が起動しなくなった時などに使用します。パソコンを購入したら、回復ドライブを作成しておくことをおすすめします。一度作成しておけば、何かあっても回復ドライブからWindows10を修復できます。
回復ドライブは、個人用ファイル、インストールしたアプリなど、設定を全て削除して初期状態に戻す機能があり、もしものトラブルの時に役立ちます。
●回復ドライブ作成に用意するもの
新品のパソコンでも16GBのUSBメモリが必要です。メーカーによっては32GBが必要となることがある為、安心なのは32GBのUSBメモリを用意すると良いでしょう。
●作成時期について
年に1回作成するのが良いでしょう(Windows10の年一度のメジャーアップデート前に作成するのがおすすめ)
●回復ドライブ作成時間
作成には1時間から2時間ぐらいを目安に考えておくと良いでしょう。
◆回復ドライブの作成手順
準備編
作成前にWindows10の更新プログラムが動作していないか、スリープ機能はOFFかの確認をします。
1.Windows10の更新プログラムが動作していないか確認
→更新プログラムが動作している時は、更新がある程度終わっていることを見てから、パソコンをインターネットから遮断します。
更新プログラムが動作しているか確認する
Windowsマーク(左下)をクリックし、歯車マーク(設定)をクリックします。
設定の中の更新とセキュリティをクリックします。
この状態で更新プログラムは動作してないことを確認。
あとは、パソコンをインターネットから遮断します。
2.スリープ機能を無効にする
回復ドライブを作成する際にスリープ機能がONになってしまうと、作成が失敗してしまう恐れがある為、必ずスリープ機能を無効にします。
ディスプレイ上で右クリックしてディスプレイ設定をクリックします。
ディスプレイ画面が開けましたら、「電源とスリープ」をクリックします。
「電源とスリープ」より、電源に接続時の画面、スリープの設定時間を「なし」に変更します。回復ドライブ作成後にもとに戻すことをお忘れなく。
ようやく、回復ドライブ作成手順になります。
◆回復ドライブ作成編
まず、パソコンに用意した32GBのUSBメモリをさします。
パソコン画面左下のWindowsマークをクリックし、アプリ一覧からWindows管理ツールの回復ドライブを選択します。
そうしますと、ユーザーアカウント制御のポップアップが表示されます。
「はい」をクリックします。
次に回復ドライブの作成が開いたら、「システム ファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックがはいっていることを確認して、「次へ」 をクリックします。
下記の画面より「作成」をクリックすると下記の画面にて、ドライブのフォーマット → ユーティリティのコピー → システムのコピーが行われ、、回復ドライブが作成されていきます。
回復ドライブの作成には多数のファイルをコピーする必要があるため、完了まで時間がかかります。所要時間は1時間~2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
”回復ドライブの準備ができました”というメッセージが表示されたら完成です。
これで、回復ドライブが作成できました。
Windowsが起動できなくなった時に使用するので、それまではわかりやすいように保管しておきましょう。
回復ドライブの使い方
パソコンの電源を入れて、Bootデバイスを切り替えてUSBから起動するようにします。Bootメニューに入るもしくは、切り替える方法はメーカによって様々です。
メーカー | Bootメニュー切り替えキー |
富士通 | F12キーでBootデバイスを選択 |
東芝 | F12キーでBootデバイスを選択 |
パナソニック | F2キーでBIOS→Bootデバイスを選択 |
NEC | F7キーを押してBootデバイスを選択 もしくはF2キーでBIOS→BootOverrideからBootデバイス選択 |
回復ドライブからの回復手順
「キーボードレイアウトの選択」が表示されますので「Microsoft IME」を選択して、Windows回復環境を起動します。
オプションの選択でトラブルシューティングを選択します。
トラブルシューティングのドライブから回復するを選択します。
パソコンはそのまま使うので、ドライブから回復するの「ファイルの削除のみを行う」を選択します。
ドライブを完全にクリーンアップする場合は非常に時間がかかります。パソコンをリサイクルに出す時や他の人にパソコンを譲る場合などは「ドライブを完全にクリーンアップする」を選択した方が良いでしょう。そうすることで、HDDやSSDといったストレージに記憶されていた情報を他の人によって回復(復元)されにくくなります。
準備をしていますの表示後、処理に関する注意事項が表示されます。内容を確認して回復をクリックします。
回復作業がはじまりましたら、しばらく待ちます。途中に黒画面に白文字の英語文が出てきたら、
指示されたキーを押します。下図の場合、F12を押します。
再インストールが開始されます。時間は1時間から1時間半ほどかかります。
その後は、Windows10の初期設定画面が表示され手順に従って項目を選択して進みます。
回復ドライブを使っての回復の流れは以上になります。
まとめ
これからもWindows10は、日々更新され新しいデータに代わっていくのですが、その過程でシステム不具合などのバグが発生すると思います。
ですので、基本的にWindows10のパソコンを買った時や、パソコンを使い始めた時は回復ドライブを作成することを強くお勧めいたします。
今回は、回復ドライブの作成と使い方について紹介しました。
また、次の記事でお会いしましょう。(^-^)